インターネット上のショッピングサイトで商品をカート(買い物かご)に入れたものの、最終的にはカートに入れたまま購入せずにサイトを離れてしまうこと。別にカート放棄、カート落ちとも呼ばれる。またサイトのフォームで資料請求や来場・来店予約の手続きを途中でやめてしまうことをいう場合もある。
ネットショッピングで商品をカートに入れる行為は購入の意思があるからこその行為であり、そこから購入に至らなかったのには何らかの理由があり改善するべき問題が隠れているという事でもある。
かご落ちの発生する割合(かご落ち率)の把握は重要である。アメリカのBaymard Institute社の調査報告「46 Cart Abandonment Rate Statistics」によると世界中のECサイトの平均69.82%でかご落ちが発生している。(※2022年8月時点)つまり10人中7人は購入する意思があったにもかかわらず購入には至っていないということである。
かご落ちが発生する理由としては主に以下の理由が挙げられる。
- 送料、手数料等商品の価格以外の料金がかかる、もしくは高い
- アカウントの作成が必要である
- 発送に時間がかかる、受取日時の指定ができない
- 利用したい決済方法が使えない
- 購入完了までの手続きが複雑、分かりにくい
商品以外にかかる金額に関しては購入いくら以上で送料無料の設定を検討したり、商品のページに分かりやすく記載しておくなどの対処方法がある。
理由がはっきりしているものについては利用者が使いやすいように検討・改善を行うことが大事である。理由がはっきりしない場合にはカートに商品が入ったままであることをお知らせするメールを送るのも効果的である。